シアティ スタッフさんの観劇ログ
ミュージカル『フランケンシュタイン』
ジャンル 演劇・ミュージカル
日付 2025/04/11
開始時間 18:00
会場 東京建物ブリリアホール (豊島区立芸術文化劇場)
座席
観劇日記
メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』を題材とした作品は様々あるため、その名を知っている人は多いのではないでしょうか。

私の『フランケンシュタイン』との出会いは英国ロイヤル・バレエ団のバレエ版でした。
その後、ロイヤル・ナショナル・シアターの演劇版をみてフランケンシュタインの虜になり、
「ミュージカルではどのような解釈なのか知りたい!」と思い、今回の観劇を決めました。

ミュージカルではストーリーや設定が大胆に変えられていると耳にしたことがあり、
上記2作品の重厚なつくりが好きだった私は受け入れられるか正直不安だったのですが、
結論、そんな不安は一切必要ありませんでした。

歌声にガツンと殴られ、登場人物の苦悩が心にグサグサと刺さり、
観劇後から数日経った今でも作品のことをふと考えてしまうような、
噛めば噛むほどに味わい深い、好みど真ん中の『フランケンシュタイン』でした!

フランケンシュタインとアンリの出会い、フランケンシュタインの姉エレンの存在、子役キャストによる幼少期のシーンなど、
原作小説や他作品にはないオリジナルの要素も散りばめられていています。
壮大な音楽が作品全体を包み込むことで、“生命創造” “愛と友情”という重くて深いテーマもスッと心に入ってきます。
ミュージカルならではのドラマチックな展開に、胸が高鳴りました。

また、私がこれまで観てきたバレエ版と演劇版では、怪物役のキャストは最初から最後まで怪物のみを演じますが、
ミュージカル版では1幕は人間(アンリ・デュプレ)、2幕は怪物と、1人で二役を演じるところも見どころです。

今回、私が観劇した回のアンリ・デュプレ/怪物役は島太星さん。
島さんの演技はまさに憑依型です。
1幕の様子からは想像がつかないほど、2幕では恐ろしいほどにリアルな怪物を演じ、
その表現力の振り幅に度肝を抜かれました。

ビクター・フランケンシュタイン/ジャック役は小林亮太さん。
小林さん演じるフランケンシュタインからは、
“生命創造”という踏み入れてはいけない領域へ足を踏み入れてしまう、若さゆえの危うさのようなものが感じられました。

そんなお2人はきっと、回を重ねるごとに違った表情を見せてくれるのだと思います。

再再演でフレッシュな新キャストも加わった今年、この作品に巡り会えたことを幸せに思います。
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