シアティ スタッフさんの観劇ログ
『記憶の質屋 ほの灯り堂』昼の物語《ゲネプロ公演》
ジャンル 演劇・ミュージカル
日付 2026/04/22
開始時間 10:20
会場 神楽坂周辺
座席
観劇日記
◎物語の大まかなあらすじを含む感想です。体験を初見で楽しみたい方はご注意ください。

ロケトーンというアプリを使って、音声と物語の登場人物に導かれながら、記憶の質屋に預けられた「誰かのやり直したいあの日」を追体験する作品。
イマーシブシアターは室内で行うもののイメージが強かったので、街歩きとの組合せはどんな風になるのだろう?と想像しながら参加してきました。

体験がはじまると、灯り番に導かれて実際の神楽坂の町に繰り出し、登場人物たちと出逢って物語が進んでいきます。
イマーシブシアター系の作品に参加するときは自分の置かれている状況・どんな人間かを自分の中である程度咀嚼してから物語に参加する、という感覚で挑むのですが、
「ある程度咀嚼する」補助をロケトーンの記憶の声がしてくれるので、実際に街中で登場人物たちと出会っても自然に会話をはじめることができました。

体験したのは昼・芸者(華子)ルート。
私はすぐキャラクターに感情移入してしまうので、最初に選択した人物を最後まで見届けさせてもらいました。
記憶の持ち主の声や華ちゃんが話してくれる小路やお店が実際に歩いている視界に飛び込んでくるのが、物語と地続きの感覚で面白い!
縁のあるスポットを巡る聖地巡礼ともよく似た、でもこれを体験していたのは記憶の持ち主である“私”で……と、不思議な体験になりました。
作品内の会話に出てくるお店やモチーフとなった人物に関係するスポットも、体験後にアプリ内に表示されます。
自分の体験した物語を思い出しながら、神楽坂の町を歩くのも楽しいなと思いました。

冒頭に「やり直したいあの日の行く末」を聞いたときに、「華子がその後どうなったかは誰も知らない」という部分が自分の中で印象に残っていて。
正直、私は「芸者仲間の友人」として大きくやり直せたか?と言われたら首を捻ってしまうと思います。
でも「あの日をやり直したいと思った人がたくさんいた」からこそのその回の結末に着地するのが、あまりにも優しすぎるバタフライエフェクトだと感じました。
途中で他の登場人物と出会って追いかける人を変更することもできるので、やり直しのアプローチ方法もさまざま。本人に直接伝えることも、相手の方に間接的にはたらきかけることもできます。
自分たちが関わったその物語の結末を、ぜひ見届けてほしいなと思いました。

彼らの物語を見届けたあと、「では、ここに持ってきた自分の“やり直したい日”はどうする?」と物語は着地します。 
人の記憶を追体験して、なおほの灯り堂を必要とする人・やり直しは必要ないと思える人。
それぞれの選択をして体験を締めくくるのが、とても素敵なエンディングだと思いました。
昼と夜で、登場人物や時代、街の雰囲気もがらりと変わります。
選んだルート、その日の選択によって変化する、あなただけの物語。ぜひ神楽坂で体験してみてください。
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